子ども時代に一つや二つ、期待を大いに裏切られた「クソゲー」を経験したことがある人、きっと多いですよね。しかし、その中には今再評価されているゲームも存在します。今回はそんな、最初は低評価だったものの、現在では「実は結構面白い」とされるファミコンゲームを3つ紹介したいと思います。懐かしいタイトルが出てくるかもしれませんよ!

『スペランカー』 - 緊張感満載の探検アクション

『スペランカー』は、1985年にアイレムから発売されたアクションゲームです。このゲームは主人公の脆弱さから「クソゲー」の代表格として語られてきましたが、実はその緊張感とゲーム性が再評価されています。ここではその理由について紐解いていきます。

  • ゲームオーバーが頻発するが、改善の余地がある
  • 死にやすいポイントを覚えるとスムーズに進行可能
  • 理不尽な要素が少なく、操作ミスが主な死因

『スペランカー』は地底洞窟を探検するゲームで、身長ほどの高さから落ちただけで主人公が死んでしまうほどの脆弱さが特徴です。そのため、初回プレイではほとんどのプレイヤーが1分ともたずにゲームオーバーになることがよくありました。この難易度の高さから、多くのプレイヤーに「クソゲー」として印象付けられました。

しかし、実際には操作に慣れることでその見え方が大きく変わります。操作ミスが主因での死が多いため、プレイヤーのスキル向上がゲームの鍵を握っています。特に、死にやすいポイントを覚えると比較的安心して進めることができ、理不尽な仕掛けや攻撃が少ないため、攻略感が強く感じられる場面が多いです。

Amazonカスタマーレビューでも、「スリルを求める人や集中力に自信がある人には向いている」という意見が見受けられます。一度操作に慣れてしまうと、比較的サクサク進めるといった内容のレビューもあり、昔のイメージとは大きく異なる評価がされています。「緊張感あふれる良作アクションゲーム」として再評価されるのも納得です。

『たけしの挑戦状』 - 自由度が高すぎる伝説の難ゲー

『たけしの挑戦状』は、ビートたけしが監修を務めた、1986年のタイトーから発売されたアクションゲーム。ファミコンの中でも特に自由度が高いゲームとして知られていますが、その反面、何をすれば良いかが非常に分かりにくく「クソゲー」とされてきました。しかし、その自由度の高さと独自のジョークが再評価されています。

  • 高い自由度が特徴で、様々な行動が可能
  • 攻略法が分かれば思ったより楽しめる
  • 前衛的なデザインと大人向けの世界観がユニーク

『たけしの挑戦状』は、平凡な日常に嫌気がさした主人公が会社を辞めて宝探しの冒険に旅立つという設定ですが、何をしたらいいのか分かりにくく、多くのプレイヤーは無意味に街をウロウロして投げ出してしまうことが多かったです。また、ゲーム中には一般人を殴ってお金を奪うことができるなど、当時のゲームとしては驚きの自由度を誇っています。

攻略法が明確でないため、多くのプレイヤーが困惑しましたが、実はその自由度の高さとやや大人向けのジョークが隠れた魅力です。ちょっとした事でキャラクターがゲームオーバーになったり、予想外の展開が楽しめたりと、プレイヤーに新たな驚きと挑戦を提供しました。

最近では、攻略サイトを見ながらプレイすることでその魅力を再発見する人が増えています。「クソゲー」との評判もありますが、「挑戦状」としての難易度があるため、やり応えのあるゲームと再評価されています。Amazonのレビューでも、「クソゲーではなく挑戦状である」といったコメントが多く見受けられ、今になってその価値が認識されるようになってきたと言えるでしょう。

『いっき』 - バカゲーとしての愛される名作

『いっき』は、1985年にサン電子から発売された和風アクションゲームで、その時代背景と独特のゲーム性から「クソゲー」のイメージが強かった作品です。しかし、長い年月を経て再び注目されることとなり、その独特な魅力が再評価されています。具体的にどのような点が再評価されたのか、詳しく見ていきましょう。

  • 和風のゲームデザインが斬新
  • クソゲーとされていたが、今や愛されるバカゲー
  • 続編やリメイクが発売されるほどの人気

『いっき』は、江戸時代の一揆をモチーフにした和風アクションゲームです。このゲームは、主人公が農民の立場から不正を働く悪役を倒すという設定で、当時は難易度の高さや不親切なゲームデザインからクソゲーと呼ばれることが多かったです。しかし、クソゲーという言葉を逆手に取る形で、「伝説のクソゲー」としてその名前を広めました。

和風のデザインやユニークなキャラクター設定はその時代のファミコンゲームとしては斬新で、そういった特徴が現代のゲーマーたちに再び注目される理由にもなっています。実際、アクションゲームとしての基本的なコンセプトは今でも通用するものです。

特に、2010年に12人同時プレイが可能な『いっき おんらいん』が発売されたり、2023年にはローグライク要素を取り入れた『いっき団結』が発売されたりと、続編やリメイクが多数登場しています。これにより、『いっき』は再び注目を浴び、「クソゲー」から「バカゲー」として愛される存在に進化しました。

Amazonレビューでも、「当時は本当にクソゲーだったが、今やってみると斬新な部分が多い」といった声が多く見られます。ゲームデザインのユニークさやキャラクターの魅力が再発見され、続編が待ち望まれるほどの付き合いの長いゲームとして再評価されています。

再評価されたクソゲーたちの魅力 - 今だからこそ楽しめる要素とは?

「クソゲー」としての評価を受けたファミコンゲームたちが、現在では再評価される理由はさまざまです。複雑な攻略や独特のデザイン、ユニークなゲームシステムが現代のプレイヤーたちに新たな楽しみ方を提供しています。これらのゲームは、昔の思い出と共に新たな価値を持って楽しむことができる貴重な存在です。

例えば、『スペランカー』のような死にやすさが逆にスリルを提供する要素、『たけしの挑戦状』のような前衛的デザインによる自由度の高さ、そして『いっき』のようなユニークなテーマ設定。どの要素も、おもしろさを再評価するための鍵と言えるでしょう。

現在のゲームの進化と共に、昔のゲームのシンプルさや独特の難易度が再び見直される時期に来ているのです。もし今、もう一度彼らに挑戦してみたなら、新たな発見と共に懐かしい思い出が蘇ることでしょう。是非一度、再評価された「クソゲー」に挑戦して、その真の魅力を体験してみてください。

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